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ときどきトランス日記No.21 / 11月25日の日記と「ライブレポ@ZAIM(11/24)&@CABE(11/27)」

2007年11月24日はどんな日だったんだろう。
それは今日になったら昨日の日。
でも味わい深い昨日だったので今日はその名残りの日。
相変わらずパスタを茹でながら、ワインを買い忘れていることを思い出す。けれどキッチンの戸棚に半分以上残っているTom Mooreを発見。なのでバーボンとパスタの昼食とする。息子のためにハムを細かく刻んで醤油で炒めてソースに追加する。
まぁ毎日こんな昼ご飯、、だと嬉しいけれど、でも休日だけね。
いやいや、昨日のことだった、話は。
ぼくは横浜で演奏するという大事な用事もあったし、そのとき演奏する「紡ぎ唄」という曲を、遥か遠くにいる大事な友人のお腹のなかに届けなくてはならなかったんだ。
結婚式の時間とは大分ずれていたと思うけれど、ぼくが息子のためにカリンバで作った子守り唄、その蠢く新しい命に届けようと思って演奏した。
ま、現実的ではない話だからね、いつかきみの目の前で弾いてあげるよ。それはこんにちわ?オハヨー?こんばんわ?早く会いたいものだね、きみのUbud村はどんなお天気?

昨日の午後の横浜は、快晴。
なので家族で久し振りの横浜散歩。外人墓地は丁度開放日で初めて中に入った。
石と苔と湿った土の匂い、銀杏の臭み。
猫がたくさん住んでいて、陽のあたる墓石のうえ、あちこちで寛いでいるというデジカメが手許にないと悔しい風景。そのかわりにたっぷり眺めさせて貰ったけど。フリーメーソンの刻印に仔猫、それを冬の初めの柔らかい日射しがすっぽり包んでいる、なんていいんだろう。でももうすぐ厳しい冬が本格的にやってくる、みんな元気で越せよな。
普段はあまり動かないような旧い空気を嗅いだマジックで、ちょっとシンガポールにいるような気分がいつまでも尾を引いてね、う〜ん、お腹が空いてくるようなね。
だから中華街でちょっと早い晩ご飯を食べた。
Showくんと機材車が予定より早く到着したのでデザートは食べ損ねてしまったけれど、ビールと紹興酒も加わったシアワセなお腹具合で会場へ。
ZAIMは財務で旧財務省ビルがアートの牙城となっていて、、何と言うか一昔前の大学っぽい雰囲気。いろんな部屋が雑然と、それぞれ勝手にアートで蠢いてる気配に満ちている。部室、文化祭、自由、、ただそのどれもが名残り、なのだろうと思う。その好ましい空気や懐かしさにぼくは反応している。
Zaim3
夕べのステージでカリンバを弾きながら、自分の姿がふと見えた。
あれは弾く時には両の掌で包み込むように持つ。合わせた掌がお椀のかたちになる。そのお椀から音が溢れ出てくる。溢れてこぼれてゆく、つぎからつぎへと。とまらない。
音の粒つぶが滴ってステージを流れていって、それがまたお客さんの足許にまでこぼれてゆく。
とても気持の良い自分。
Zaim001
会場やその時の色んな要素があったのだろうけれど、音速珈琲廊はなんだか暖かみのある音質でした。ループやディレイも多用したけっこうトバし系の音だったのにもかかわらずね。
その時の色んな要素。うん、それだ。

横浜のあの良い感じの辺り、電車で30分くらいで着いてしまう。案外近いんだなぁ、うち。
神奈川県民になって2年ちょっと経ちました。

さて、27日は目黒の「CABE」
これはチャベと発音します。インドネシア語で唐辛子。
お洒落過ぎない、良い感じのレストラン。
石神うみさんの個展のオープニングでした。

そこは目黒駅から徒歩10分位、目黒通り沿い。てことはあの名路線として有名な、東京駅発等々力操車場行き「東98」都バスの路線上ではないか、、と思って調べてみたらビンゴだった。
「元競馬場前」停留所からすぐのとこ。
なので遠回りだったけれどバスに乗りたかったので。すきなんだよ公共の乗り物、特にバスが。
終点まで乗ってまた引き返して、途中Cabeの近くで降りるっていう計画立てたんだけれど、でも時間の計算が甘かった。平日の夕方は道が混んでるんだった。
だから終点を待たずに引き返したけれど、暮れゆく東京の夕方の色んな顔愉しめた。

何が悪かったのかわからない。
と言うか、やはりこれもその時の色んな要素。
音楽が始まっているのに、一向にお喋りや嬌声の声は止まない。殆ど誰も聴いてはいない。
あぁ、今晩はちょっと辛い演奏になるな、、
そういう時ってある。いままでにも何度かあったよね。
ステージにした場所はガラス張りで下の通りに面している。仕方ないのでお客さんには背を向けて、夜の目黒通りを眺めながら演奏した。

津軽三味線奏者のヤマカゲくんがゲストで来てくれたので、2部は音緒の演奏もあって、ちょっと盛り上がった。そこにぼくも加わって、音緒速珈琲廊(発音しようがない)って感じで、初めて一緒にやる楽器だし面白くなってきた。
遊びに来てたTurboくんにパーカッションをやってもらったりして、これで一気に釘付け、、と思ったけれど、そうでもなかった。

別にいいケド、、なんて気分もあった。でもまぁいいね、これも。という気分に段々なれたんだ。
だからそんな感じで3部はえらく楽しかった。音緒速珈琲廊で行った。音が溢れ出て滴った。
津軽三味線独特の引っ掛けるようなリズムのリフ感と言うか、一種のあれはグルーヴ感だね、あのひりひりとした感じ、荒涼とした感じがいいなと思っていたんだけれど、そこにカリンバの甘いとろけ系音色が混じって、それをギターの和音がおおきく包み込みつつ、時々おやっと思うようないいリフで切り込んで来たりもする。
新しい音場が開いたなって思った。
いつの間にかみんな聴いていた。
Zaim5
*写真協力はFumiyasu@Kさん。ありがとうございました。このひとはPlanetBambooの名作DVD「@Cozmo'sCafe」作った人。

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Comments

お疲れ様でした!最後の、自分たちが音に熱中するという、実に基本的な姿勢を100%打ち出したらみんなが聴いてくれましたね。
僕がPlanet Bambooでギターを弾いた数回のライブも、お客がざわざわするっていう状況が何度かあったので、こういうものなのかな、コレは贅沢なBGMという扱い?と思っていましたがそうじゃなかったです。
そういうことなんですね、演奏者達が、有機的に1つになっていく音を愛して育てることを楽しむ。
それが出来ていればその場にいる人たちも音でHappyになれるんだ、と。

ところで、三味線とカリンバ・Tingklikとの組み合わせも初めてでしたが、凄く溶け合っていましたね!

こうして1つ1つステップを3歩上がって2.9歩下がっているかもしれませんが、確実にあがっていっていることを実感した1週間でした。
またよろしくお願いします。

Posted by: Sekishow | November 28, 2007 at 05:11 PM

う〜ん、ホントにそうかも知れないねぇ。1〜2〜3部への、何と言うか場の空気の変遷みたいなもの。音速珈琲廊は結構大事な「ナニカ」を多少なりとも掴んだかもね。
あの晩は終電を乗り継いでの、くたくたの酔っぱらい電車だったけれど、その甲斐のあった長丁場ステージでした。
昇って墜ちてまた這い上がって、、は音楽に限らず人生そのものだけれど、ぼくらは音楽家。ならばその「ナニカ」がこれからもっともっと明らかになってゆく音場を作っていきましょう。

Posted by: michiro-U. | December 01, 2007 at 10:29 AM

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